大邱パンチャ鍮器(品質の良い真鍮の食器、真鍮を溶かし製作したのち、打ち出した容器)博物館は少しずつ失われつつある伝統文化遺産であるパンチャ鍮器とその製作技術を伝承保存し、優秀な伝統文化遺産の公報と地域文化の発展をめざすとともに、全国で最初にパンチャ鍮器をテーマにし建設された専門博物館である。1983年に政府によって重要無形文化財第77号の指定を受けた鍮器の匠、李鳳周先生が平素蒐集および製作したパンチャ鍮器など275種1489点の寄贈を無償でうけ所蔵することになった。世界的にもパンチャ鍮器の技術を保存している国は珍しく、パンチャ鍮器博物館は21世紀の文化競争時代にふさわしく、ITとCTが融合した優秀な文化コンテンツの構築によって、新世代の注目と動機を誘発させて對外的に特殊化された優れた博物館として、また名品文化觀光の名所として発展していく所存です。
I\ンチャ鎌器とは?
銅と錫を78:22の比率で溶かしつくった真鍮を火で熱し、数人が金槌で薄くのばして形をととのえていく技法によって製作した容器をさす。 パンチャ鍮器の主要な製品には、楽器や祭器、食器、生活用品などがあり、最近では生活樣式の変化にともないティースプーン、ナイフ、フォークなども製作している。
主要沿革
- 2000年11月:建立基本計画 樹立
- 2004年7月:建築工事 着工
- 2006年11月:展示品製作設置 竣工
- 2007年5月25日:博物館開館
施設の現況
- 土地面積: 17,890㎡
- 建築面積: 3,758㎡ (地下1階、地上2階)
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展示室 鍮器文化室?寄贈室?再現室など3つの常設展示室および企画展示室
付属施設 資料検索室、文化サラン房(室)、映像教育室、野外公演場-
1.鍮器文化室
パンチャ鍮器の起源をもとめる空間である。韓国の歴史とともにこれまで受け継がれてきた鍮器の歴史を紹介するとともに、鍮器の伝統を継承する匠の精神を紹介する。また、鍮器の種類と材料を紹介し、パンチャ、鋳物、半パンチャ鍮器の製作過程を立体的に演出するとともに、パンチャ鍮器を製作した1930年代の納淸村の模型を通じてパンチャ鍮器が当時どれほど盛行していたかを知りうる。そして、先史時代から現在までの食器の変遷を一目で理解でき、生命の器と呼ばれるパンチャ鍮器を紹介する。そして、パンチャ鍮器の化学的な効果を3D映像でみて、パンチャ鍮器楽器の音を直接体験できるよう展示している。
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2.寄贈室
寄贈室はパンチャ鍮器の匠である李鳳周先生が寄贈された遺物のうち、芸術的価値が高く精巧につくられた作品を集め、生活鍮器、供膳具、祭器類、宗教用具類に区分し展示している。当代最高の鍮器の匠である李鳳周先生の生を映像で紹介する。
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3.再現室
パンチャ鍮器の製作過程を直接みて感じることができるよう、鍮器工房の様子をそのままの大きさで、人物模型と作動模型によって演出した。また、パンチャ鍮器が取引される様子を再現し、パンチャ鍮器工業の現在を感じられるよう演出した。
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1.鍮器文化室
観覧案内
- 観覧時間: 10am ~ 7pm (4~10月), 10am ~ 6pm (11~3月)
- 休館日: 1月1日、旧正月、お盆(旧暦8月15日)、毎週月曜日
- 観覧料: 無料
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観覧にあたっての注意事項
- - 他の観覧客に迷惑となる行為を禁止する
- - 展示室内でフラッシュや三脚を利用した写真撮影を禁止する
- - 飲食物の搬入、ペット同伴、喫煙行為を禁止する
アクセス
- アクセス: バス路線:急行1番、八公1番利用
- 大邱廣域市 東區 道鶴洞 399番地
- Tel: 053-606-6171 Fax: 053-606-6179
- ホームページ:: http://daeguartscenter.or.kr/bangjja